我々が逃れることのできない悲しい業。
長い年月と共に失われていき、またある時に突然顔を出すまことに天の邪鬼な輩。
忘却という名の影法師が、常に我々の足下から引きずり込もうと虎視眈々に狙っている我らが歩んだ道。

その魔手から逃れるために我ら人類が編み出した至宝。
備忘録と名付けられた神の祝福は我々を守ってくれよう。

後世に残すべき二度とは得難い素晴らしい響き。
天啓を授かりしその時に、より強くイデアを残そうとするために。
進むべき道の導となってくれる風景の数々、そして美しき心を刻み込むことを、僅かな何かしらの書く物を持っているだけで成し遂げられる行幸。

嗚呼、だのに、何故私はこれ程までに悔恨させられるのだろう。
彼の悪魔は神の祝福までをも奪い去っていこうというのか。

そしてまた、こう言わねばなるまい。
我が思いの丈を人に伝えるための手段、それがもうこの様な近くに来て微笑んでいてくれたのだとは。

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